太陽の季節。
でも今年は新型コロナの太陽の下、
誰も経験したことのない春を迎えています。
4月7日に発令された「緊急事態宣言」を受け、犬と猫の皮膚科ではスタッフおよび飼い主様ご家族への感染防御に
最大限配慮しつつ、下記事項に留意しながら診療を継続する方針を定めました。
● スタッフ全員のマスクの着用、手洗いの徹底
● 診察前後の各所消毒(アルコール、次亜塩素酸水)
● 窓を開けてのこまめな換気
当科は診療予約制ではありますが、院内で必ずしも充分な待合スペースを確保できるわけではなく、接触機会等にご不安な
飼い主様もおられるかと思います。症状が落ち着いている患者様に対しては、
① 電話でのご相談によるお薬の処方
② 週末から週中への診察日の変更
などにも可能な限り柔軟に対応してまいりますのでよろしくお願いいたします。
クリニックでの診察機会も、提携先での診察機会も、
自分達の学びや発表の機会もことごとく失われました…
しかし、ここからがスタートです!!
「緊急事態宣言」期間が終わっても、今までの生活にすぐ戻れるわけでは勿論なく、長丁場を覚悟しなければなりません。
犬と猫の皮膚科では「ここから楽しいことを始めるぞ!(村山)」ということで今、一人一人が様々なアイデアで新しいことに
取り組んでいるところです。
オンライン診療、Web 会議ツールを用いた症例検討会、音声や動画での情報発信、そしてコロナ前から取り組んでいた企画の数々。
まとまった時間がとれたことで論文執筆にも取り組めそうです。
ちなみに中止になった3月10日の日本獣医皮膚科学会学術大会・総会は、インターネット学術大会として準備中です。
くわしくは学会FBでご確認ください。
なんとも深刻な事態ではありますが、
「いぬ目線」「ねこ目線」で考えると
悪いことばかりではないのかもしれません。
いつもお出かけしてしまう大好きな家族が、ずっと家の中にいる。そばに行くと遊んでくれる。
それってどうぶつ達にとってはきっとこの上ない喜びです。今日も。明日も。あさっても。
決して長くはない彼らの命の時間を思えば、丸々一日を彼らと一緒に過ごすことは、
人に換算して約一週間を一緒に過ごすということ。
そう思うと、かけがえのない時間ですし、ちょっと救いにもなる気がします。
一歩家を出たら3 つの〝密〟を避けねばならない毎日ですが、家の中ではこんな蜜月な暮らしも悪くないのかもしれません。