5月2日からアメリカの獣医皮膚科学会に、発表もかねて参加しました。
英語が十分に話せるわけではありませんが、今回はポスター発表ということで、作成までは時間と労力がかかりましたが、展示会場にポスターを貼るだけでしたので気分的には楽でした。しかし、やはりどの程度の人達が自分の発表内容に興味を持ってもらえるのか遠目で何気なく観察していましたが。
アメリカの獣医皮膚科学会への参加は久しぶり
でしたので、参加することがどの程度意味があるのか考えていましたが、今回の学会の多くは専門医が参加していることもあって、参加することでの刺激は非常に大きいものがありました。明日からの診療に対してより一層精進しなければいけないなと感じ、また機会があれば来年以降も参加できたら良いなと感じていました。
今回の学会の開催地は何とマウイでした。
ハワイで勉強する気になるの?と思いながらも参加していましたが、そこはやはり専門医の先生達。お勉強はお勉強。遊びは遊びと切り離していました。
マウイということで思い切って家族で参加してみました!
1歳10ヶ月の子供達にハワイなんて全く分からないでしょうし、行ったことも記憶にないとは思いますが、あくまで親の満足度、子供達がどう思うか関係なく連れて行ってしまいました。飛行機は昨年の夏に経験済み、ですが国内旅行でしたから、果たして今回の長旅はどうなるかと・・・やはり大変でした。海外ということもあり、2時間前には空港へ到着し、荷物を預けて、パスポートをチェックして、あとは飛行機に乗るだけでしたが、23時55分発の便ということもあり、この時間はすでにお嬢さん達はいつも寝ている時間。抱っこをしながら二人は寝ていました。
飛行機に乗る前におむつを取り替えていざ搭乗と思いきや、そこからスイッチ
が入ってしまいました。今まで経験したことがないくらい泣き叫んでしまいました。双子なので、一人が泣き止みそうになったところで、もう一人が大泣きするとつられてまた泣き始め、いつまで続くのだろうかと焦りました。
ここからあと7時間、それも夜中のフライトで
皆さん寝て出かけるつもりだったでしょうから、お願いだから早く泣き止んでと祈るのみでした。30分くらいは大泣きしたでしょうか。周りの人達は見えない見えないと言い聞かせていました。さすがに二人とも泣きすぎて疲れてしまい、そのまま寝てくれました。あれだけ大泣きしたにも関わらず周りの人達は嫌な顔をせず、逆に飛行機から降りる際には声をかけて頂いて本当に助かりました。ちなみに帰りは夕方からの出発でしたので、比較的穏やかに載っていました。乗り換えも何とか無事に済ませ、空港からはタクシーでホテルまで。夕方にホテルへ到着しました。家族で宿泊することもあり、今回は学会会場から近くのコンドミニアムに泊まりました。台所もついていることから、食事を作ることも可能でしたので、初日は近所のスーパーで食材を購入し、日本と同じ、いつもの晩ご飯を頂きました。
今回の旅行でお嬢さん達が初めて体験したことがいくつかありました。一つは「トカゲ」。
すっかり憶えました。そこここにすごく沢山いたんですよ「トカゲ」。きっと彼女達は一生分のトカゲさん達に出会ったのではないでしょうか。トカゲさん達も人間慣れしているのかすぐに逃げずしばらく立ち止まっています。二人とも出会う度に立ち止まり、「ト・カ・ゲ」と言っていました。おかげで全然前に進まないのですが。
「トカゲ」以上の経験は海でしょうか。
今回、初めて海に入りました。快晴ではなかったお陰で、日焼けをせずに済みました。ハワイは日差しが強かったので、日焼けが非常に心配でした。肩や背中がヒリヒリするのは日焼けのせいだと大人は理解出来るのですが、1歳10カ月齢のお嬢さん達には単純に痛いというだけではないかと思っていました。幸い長い時間ではなかったこと、また日差しが弱かったので、手足はほとんど日焼けをせずに済みました。それでも鼻の頭は少し焼けていましたが。初めての海は二人にとって楽しかったようです。最初は波が届かない砂浜で遊んでいましたが、徐々に波がかかるところで楽しんでいました。ついに海の中へ!抱っこして少しずつ奥へ連れて行き、海に浸かってみました。波が来ると怖いながらも楽しそうに笑っていました。海に浸かっていたのは10分程度でしょうか。浴びないように心がけていたのですが、ときに大きな波が彼女達の顔にかかってしまいました。塩味のする水を浴びて、びっくり、また美味しくなさそうな顔をしていましたが、その後も嫌がらずに初めての海を楽しんでいるようでした。今回の旅行の目的であった一つが達成出来たので良かったです。
家族でマウイに行って、日本以上に多かったことが、多くの人達から「双子ですか?」
と聞かれたことでした。「可愛い!」「きれい!」と皆さん嬉しいことを言ってくれます。ビーチで会ったご家族からは、何と一緒にいたお嬢さん達が双子で、30歳の誕生日なんだと話をされてきて、妙に親近感がわきました。とくに感じたことが、とにかくマウイで出会った人達は優しかったです。空港でも、タクシーでも、ホテルでも、レストランでも、道ばたでも、多くの方々が優しく声をかけてくれました。最近忘れかけていたことを思い出させられた気がしました。
昨晩帰国し、日常モードに切り替えてと朝早めに起きて、少し仕事をしようかと思いましたが、なんと一番の早起きは長女、二番は次女でした。彼女達ももしかしたら時差ぼけなのかもしれません。しばらく彼女達の早起きは続きそうです。