10月といえばハロウィーン!
我が家もあちらこちらにジャックオーランタンが飾られています。うちのお嬢さん達もハッピーハロウィーン!とカボチャの洋服を着て、すっかり楽しんでいました。以前は帽子を被ることを嫌がっていましたが、最近は自分から率先して帽子を被って見せにきます。
やはり女の子ですね、それでも、写真撮影はなかなか大変なようで、二人の気分を高めるよう歌を歌ったり、ときにお菓子をあげたりと、彼女達の気持ちが持続するような仕掛けをあれこれ。それでももって10分程度でしょうか。ハロウィーン自体が一体何なのか彼女達は勿論全く知らず、ただただ楽しんでいました。でも凄いですよ、ジャックオーランタン知っていますから。テレビにカボチャが映ると「ジャックオーランタン!」って教えてくれます。ちなみにカボチャの洋服は去年、ハロウィーンが終わった後にセールで買っていたそうです。
10月が誕生日で、ついに50歳になりました。
50歳って、もっと落ち着いているかと思ったのですが、40歳の頃と何も変わりません。もしくは30歳の頃とも全く変わっていません。変わったのは目でしょうか。元々視力は良くて、両眼1.5、ときに2.0ありました。大学受験で左眼0.4、右眼0.7まで落ちてしまいましたが、大学に入ると両眼とも1.5に戻りました。視力って元に戻るものなのだと驚きました。おそらく北海道の大学でしたので、遠くを眺める機会があること、さらにほとんど勉強をしなかったことが大きかったのでしょう。ところがまた最近、見えなくなってきているかもしれません。皮膚病をみるにも明るさを求めるようになってきています。携帯電話や本を見るときに遠ざけています。これはもしや年齢相応の目になっているようです。でもまだ眼鏡は作っていません。作ったら何だか負けちゃうような気がして。何に負けるのかは全く分かりませんが。
世の中は人生100年計画と言われています。
実際は100歳まで今と同じように働くことは難しいでしょう。50歳という年齢もあり、この先どのように働くことが良いのか考えるようになりました。獣医師になったのが、つい先日と今でも思っており、若いつもりでいましたが、目はかすむ、手は震える、物は忘れる、獣医師になり、気がつけば25年が過ぎていました。会社に勤めている人達とは異なり、私達獣医師は生涯現役でいることも可能ですが、若い頃と同様のスタイルで働くことは難しいかなと最近思うようになりました。それでも皮膚科は経験も大事な科ですので、そういう意味では年齢を重ねても、十分仕事をしていけるだろうと思っています。うちの病院も、少しずつですが、皮膚科に興味を持ってくれるスタッフが増えてきていることもあり、今後は20代や30代の先生方に今の自分が持っている知識や技術を共有する必要があるかと考えています。それに加えて、それら若い先生方と話をすることにより、彼らの新しい考えを取り込みながら、さらに前進していけたら良いなと思っています。
今、獣医皮膚科の専門医は北米、ヨーロッパ、オセアニア、アジア、それと南米
に集まりがあります。地域によって出やすい皮膚病というのも違います。例えばアジアでは感染症が多く、日本では膿皮症と言われる細菌感染の病気を非常に多く経験します。また日本ではトイ・プードルが非常に多いことから、トイ・プードルで遭遇する機会の多い脱毛症や痒みの病気も経験します。同じアジアでも台湾や東南アジアでは皮膚糸状菌症と言われるカビが多いと聞いています。皮膚病と言っても、地域によって大分変わっており、その地域に出やすい病気が異なってきます。ハロウィーンも一緒ですね。海外では子供のお祭りですが、日本では大人のお祭りになっています。何事もそうですが、柔軟な心を持ち、様々なことに興味を持つことが、いつまでも20代、30代でいれることでしょうか。年齢を重ねると一番難しいのですが。