「ふつー」とはいったいどういうことを言うのか
考えさせられる時間が続いています。これまでの「ふつー」から、今の「ふつー」へと自分の生活パターンもすっかり変わりました。これまでお世辞でも家庭優先という生活ではなかったのですが、夜に行われていた勉強会もすっかり無くなり、定期的に出かけていた遠方での仕事もお休みになったことから、家族といる時間が長くなりました。子供達を見ていると、大人の自分ではありえない数ヶ月での成長をまじまじと感じ、成長どころか退化している自分も頑張らねばと少しばかり奮い立たせられています。とくにこの1ヵ月での劇的な変化は、三女が「ふつー」に歩き始めたことでしょう。三女は上の二人に比べるとスマートなせいなのか、歩き始めまでは時間がかかったのですが、2、3歩歩いたなと感動していた1週間後には、「ふつー」に歩いていました。それにバランス感覚が良く、変な場所をうつこともなく、倒れることがありません。今では帰宅時に歩いてお迎えに来てくれますし、著しい成長の早さにびっくりしています。昨年3月末に誕生してから1年と2ヵ月、あっという間ですね。寝返りをうったかと思えば、はいはいで動き始め、今では歩いています。立つことを憶え、彼女の視野が急に広がり、周りには彼女にとって新鮮なことばかり。気がついたら食器棚を開けるし、台所でキッチンを物色するし、全く目が離せなくなりました。はいはいで行動していた頃が懐かしい感じです。
「ふつー」ではない世の中になり、
仙台での皮膚科診療もしばらくお休みしています。人の病院ではオンライン診療も行われており、動物病院のなかには、実施されている病院もあるそうです。うちの病院でも考えてはいるのですが、症状が悪化したときやこれまでとは違う症状がみられた場合に、直接見てみないことには診断や治療が難しいこともあることから、遠方の患者さん、とくに仙台で診察をさせて頂いた患者さん達は基本、かかりつけの先生方にお願いしています。
それでもたまに薬の変更や季節により症状が悪化したり、かかりつけの先生でお持ちではない薬を飲んでいる患者さんからは電話での相談をうけることがあります。先日もかかりつけの先生がお持ちでない薬を処方されている患者さんから連絡があり、電話で様子を伺ったのち、これまでと同様のお薬を送りました。なんと1週間後にお礼の手紙とお菓子や海苔が入っていました。スタッフ全員で頂きましたが、お菓子も海苔も非常に美味でした。しかし、箱のなかにはお菓子や海苔以外にぬいぐるみがいっぱい入っていました。
あなたはだれ?というおさるさん達がいっぱい。
彼らは「おのくん」というそうです。東日本大震災からの復興への願いが込められている、東松山市の主婦の方達が作られている人形だそうです。手触りが非常に心地良い人形です。スタッフにあげるのもどうかと思い、おのくん達は我が家に連れて行くことにしました。3人の娘達は新たに加わったぬいぐるみに大喜び。部屋のなかで遊ぶ際にはいつもそばにいて見守っているようです。今日も一緒にジャングルジムで遊んでいました。
世の中が少しずつ「ふつー」へ移行してきており、
4月からお休みだった幼稚園もついに6月に入り、始まりました。娘達が通っている幼稚園は、しばらくは午前組と午後組に分かれているそうです。自分が子供の頃に着ていた制服などはすっかり忘れてしまいましたが、最近の幼稚園は制服も立派というか可愛いのですね。決められた制服を着て、決められた帽子をかぶって、決められたリュックサックを背負って、そして私の母が作った手提げ袋を持って、いよいよ待ちに待った幼稚園が始まります。これまで家族という小さな社会から少なからず一回り大きな社会に出たとき、この子達の世界がさらに広がることが非常に楽しみです。楽しいことも、悲しいことも、上手くいくことも、自分の思い通りにならないことも、何もかもが新鮮です。親としてはこれからどのように育つのか楽しみになってきました。