2017年も半分が終わりました。当クリニックもついこの間「1年たった」と思っていましたが、気がついたらあっという間に夏になってしまいました。大嶋が産休に入ったことから、6月末より診察曜日が変更となっています。皆様にはご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
6月上旬、ヒトの皮膚科学会に参加してきました。
規模もさることながら参加人数の多さにびっくりました。ヒトでも(というか犬でも)アトピー性皮膚炎は興味のあるテーマであり、様々な講演が行われていました。ヒトではスキンケアが重視されており、保湿は大事な治療法の一つとされています。とくに乳児での保湿は重視されており、保湿剤の選択だけではなく、塗る量も重要とされています。
保湿剤を塗ったあとにティッシュペーパーを貼り付けて
剥がれない程度にしっかり塗る、ということが一つの目安として薦められています。また保湿剤は様々な種類があるのですが、テレビコマーシャルでも放映されているように先発品とジェネリック医薬品があります。実は保湿剤も含めた塗り薬の中には、先発品とジェネリック医薬品で効果に違いがみられることもあることから、使用する際には価格だけで選択をしない方が良いのかもしれません。乳児に対する保湿が重視されている理由として、最近では食物アレルギーと皮膚の関係が指摘されているからです。
乳児は一般的に湿疹を生じることが多く、
食物アレルギーの原因となる食事は消化管でアレルギーとしての反応をするのではなく、この皮膚の湿疹で反応をおこすことが指摘されています。そこで最近では乳児湿疹の管理が重要視されており、乳児からステロイドによる治療を行っているそうです。確かに我が家の娘達をみても顎下に湿疹がいつもみられ、日によっては結構赤みが酷い状況です。
職業柄、多くの飼い主さんへはステロイドの飲み薬や塗り薬を処方
するのですが、科学的な裏付けがあったとしても、1歳前の子供達に積極的にステロイドを塗りましょうというのは抵抗がありますね。このような状況は、犬や猫の飼い主さんもきっと同じなのでしょう。安全だと獣医に言われたとしても、小さな動物たちに使用することを躊躇するのは無理ないことなのかもしれません。安心して使えるよう、飼い主さんの不安をなくせるような診療を心がけていきたいと思います。
さて、梅雨も本番、気温も湿度も高い状況になると寝苦しくなります。
また就寝中に汗も結構かきますよね。乳児はびっくりするくらい新陳代謝が良く、体からも頭からも汗をかいています。先ほどお風呂に入ったばかりなのに、頭がびっしょりなんてことはしょっちゅうですよ。成人である私も汗っかきなので、就寝中に汗をかいています。
乳児の汗と成人である私の汗では、根本的に違う
ことがあります。それは臭いでしょうか。乳児達の汗はさらさらしていて、全く臭わず、触れても綺麗な感じですが、私の汗は時間とともに、異様な臭気を出しています。起床時の衣類なんかは酷いものです。自分の臭いにびっくりして起きちゃうくらいです。とにかく自分の汗の臭いに嫌気をさしてせっせこせっせこと入浴中に体を必要以上に洗ったりしています。
犬もヒトと同様に汗をかくことがあります。
犬の汗腺は肉球にあることから、診察台の上にのせると、緊張しやすい犬ではまさに冷や汗かのように肉球から汗をかきます。また、時に体からも汗をかくことがあります。とくに首回りや脇の下、お腹などは比較的汗をかきやすい部位かと考えています。この汗はアポクリン汗腺というところからでている汗です。ヒトでは脇の下などにある通称臭い腺と言われている汗の腺であり、毛穴に付属しているものです。犬はアポクリン汗腺が体全体にあるため、ヒトが汗をかくように、犬もアポクリン汗腺から汗をかくことがあります。
犬のこの汗は独特の臭気を生じることがあり、何だか臭い!
なんていう話をよく聞きます。なかなかこの臭いを上手く表現できる言葉がみつからないのですが、馬の臭い(これは馬も同様にアポクリン汗腺から汗をかくからだと思っているのですが)、生ゴミみたいな臭いなんて表現することもありますが、調子にのって「お父さんと同じ臭い」なんて飼い主さんに話をすると診察室に静かな空気が流れることはよくあります。
また、汗は皮膚病の症状の一つとしてみられることもあり、
ときに汗のみ生じることもあります。飼い主さんも犬も気にしなければよいのですが、ときに汗の量に合わせて痒みを生じることもあります。痒みがみられるようであれば、かかりつけの先生にご相談していただいた方が良いかと思います。
梅雨の季節はテレビ番組も梅雨
に関連した内容が多くなりますよね。家に乳児がいると「お母さんといっしょ」をみる機会もあるのですが、そこでも雨やカエルの歌が流れています。そこでよく見るカエルたちはみんな緑ですが、自分が幼稚園の頃、ボンヤリ憶えているのですが、カエル跳び競走があるから自分たちが被るお面を作りましょうという話になりました。周りの友達は緑色のカエルのお面を作っていました。クレヨンで緑に塗って、目を黒で大きく書いて、ごくごく普通に可愛らしいカエルを描いているわけです。一方、私と言えば・・・
なんと茶色のカエルを作っていました!
当時、自宅の庭にときおり茶色のカエルが遊びに来ていたんですね。幼稚園児だった私はそれまで緑色のカエルに遭遇したことがなかったんですよ。ですから、お面ももちろん茶色!園児の中で唯一、茶色のお面を被った私は、緑色のカエルに負けることなく、一生懸命走っていました。
昨年から毎月、仙台でセミナーを開催させていただいています。
それに加えて前述のヒトの皮膚科学会も仙台での開催で、こんなに多く仙台に行くとは思っていませんでしたが、暑い季節になってきて、仙台駅に到着してふらっと寄りたくなるのが
ずんだシェイクです。
あるテレビ番組で放映されたことから、飲んでみたんです。これが結構美味しいのです。48歳の職務質問もかけられるような目つきの悪いおっちゃんが、若い女の子と一緒に並んで、「ずんだシェイク一つ!」。一口飲むと、ほっとした心地よい気持ちになります。