今年のゴールデンウイークも昨年と同様に、東京は非常事態宣言真っ只中となってしまいました。いろいろ考えさせられるところはあるのですが、ワクチン接種が開始されており、この状況がずっと続く可能性は低く、いつかは解消されるはずですので、今、何が出来るのかを考えていきたいと思っています。
東京の非常事態宣言が始まる前に
お嬢さん達がかねてから希望していたアンパンマンミュージアムに行ってきました。最近は三女がアンパンマンを非常に気に入っていることもあり、我が家としては3回目のアンパンマンミュージアムとなります。非常事態宣言がなくとも、この状況下でこのような施設が営業されるのは非常に大変に思えました。人数制限をするために、チケットは前売りで、施設に入る時間での購入になっていますし、なかに入っても、相当人数が少ない状況で管理されていました。子供達にとっては久しぶりにこのような施設へ来たこともあり、本当に楽しんでいました。
人数制限されているのでショーも相当近くで見ることが出来るんです。
我が家の三人娘は、ショーを見ている子供達のなかで一番に踊っていたように思えます。とくに三女は大はしゃぎでした。最近、少しずつですが、三女もコミュニケーションを取れる程度に日本語を理解し、日本語を話すようになってきましたので、あんパンショーは目の前にあんパンやショクパンマン、また多くのキャラクターが出てきて、自分達に声をかけてくれる訳ですから、それはもう興奮しますよね。このような機会を子供達と共有すると、自分が子供の頃はどうだったのか?ふっと考えることもあります。
52歳の自分が、それこそ50年前後昔の話
になってしまうので、記憶のなかにそのようなものはほとんどないのですが(それはそれは非常に残念であり、子供達もきっと成長の中で、どんどん楽しいことを経験していくことでしょう)、実は一つだけ今でも記憶に残っているのが、家族でウルトラマンショーを見に行ったことです。どこで行われたのか、その時の記録もありませんからうっすらしか覚えていませんが、怪獣が出てきて、ウルトラマンが登場して、スペシウム光線で怪獣を倒してくれました。50年という時間の経過がこのときの記憶に衣を着けている可能性は否定できませんが、子供ながらに
ウルトラマンや怪獣はテレビで見ているものより小さいんだな
ということ、またスペシウム光線はヒトには(自分には)見えないのだなと思っていたよう感じています。なぜそうなのかは今なら大人の事情だとは分かるのですが、それでも、ワクワクしながら目の前で起きていることをきっと楽しんでいたのだと思います。ショーや遊具で非常に満足した子供達ですが、帰りはアンパンマンのあんぱんを購入し、天気も良い日であったことから、お昼ご飯を食べに山下公園へ行ってきました。
山下公園には大きな船が止まっており、
そのような船が以前からあったのはなんとなく記憶していましたが、双子の二人が船に乗りたいと言うので、初めてその船に乗ってみました。奥さんと自分達だけだと入らないよねと言いながら、乗ってみたら意外と博物館的になっていて結構楽しめました。船に乗るのも初めて、ましてや3階建ての大きな船ですから、ますます大はしゃぎでした。自分も旅客船のエンジンを見るのは初めて。あまりの大きさに感動しました。いやー、夫婦二人では入ることがなかった機会を提供してもらい、子供達には感謝です。
患者さんご家族には申し訳ないのですが、祝日は病院が休診
となっています。自分は外勤もあるので、全ての日が休みというわけにはいきませんが、それでも一般の動物病院で働いている先生方に比べれば、お休みを頂くことが出来ました。しかしそれこそ非常事態宣言真っ只中。どこへ出かけるということも出来なかったので、アパートの前のお庭で子供達は自分なりの楽しみ方をしていました(本当に昨年引っ越しをして、これは良かったと感じています)。
双子達を見ていて、非常に感心するのは、集中力
です。とくにレゴ、お絵かき、それと工作。ずっと集中して二人でしています。奥さんは非常に上手く、楽しみを提供する機会を子供達に与えてくれており、庭にあるマンホールなどにチョークでお絵かきをしていました。彼女たちの発想、もしくは子供達の発想の豊かさにはいつも関心させさられます。本当に綺麗に描いています。彼女達のなかではテーマが決まっていたようですが(ちゃんと説明を受けていたのですが)、すみません、忘れてしまいました。でもいろいろなチョークで描かれたその絵を見ていると、ちょっと優しい気分になれました。残念ながら毎日お天気が良かったわけではなかったのですが、
雨の日は雨の日で、楽しみ方がある
ようでした。いやー、これは自分には全くない発想ですし、絶対に子供達に実践させることはないのですが、雨だからこそ、傘をさして、カッパを着て、外で水遊びしてみてはと奥さんが子供達に提案していました。本当に自分には全くない考えです。雨だと寒いし、濡れるし、後片付けや洗濯は面倒だし、なんて大人の都合で考えてしまいますが、子供達をみていると確かに傘をさして、カッパを着て、雨を、水を楽しんでいます。多少水に濡れても、それはそれで問題なし。自然から学べる何か、楽しむ感覚を子供達から、奥さんから、感じさせられた時間でした。
5月に入り、残念ながらより厳しい状況のなかで
私達は生活をしています。一部の国ではワクチン接種が進み、少しずつ以前のような普通の生活が戻りつつあるように感じています。大変なこともいっぱいあることは十分承知していますが、普通では起こり得ないこの状況で、自分は何が出来るのか、全く違う発想の自分をもう少し考えてみたいと思います。笑顔のたえない子供達をみていると、前向きに考えなければいけないな、と感じることの出来た良い休みになりました。