犬と猫の皮膚科

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特集 ヒフカガッカイ報告2019
Review
大嶋 有里
シンポジウム 2019.03.10 SUN 13:30~15:00
皮膚免疫に着目した治療のアップデート
シクロスポリン・インタードッグの使い方
はじめに
今年の獣医皮膚科学会は、皮膚免疫をテーマに、
アレルゲン特異的免疫療法、皮膚バリア機能、抗炎症薬について講演がありました。
お気づきでしょうか? 全て、アトピー性皮膚炎に関係するものです。
アトピー性皮膚炎では、免疫療法を選択するのか、
皮膚バリア機能の補正を何で行うか、どの抗炎症薬を使用するか、
症例毎に最適な方法を考えることが我々専門医の役目であると改めて感じます。
シンポジウム「皮膚免疫に着目した治療のアップデート」
シクロスポリン・インタードッグの使い方

シンポジウムでは、オクラシチニブ、ステロイドと続き、私は、
「シクロスポリンと犬インターフェロンγ製剤の使い方」を担当させていただきました。

まず、シクロスポリンですが、
犬の皮膚炎に使用され始めてから、約15年経っています。ですから、皮膚炎に対してはアップデートと呼べる内容はほぼないのですが、オクラシチニブの登場のおかげで、シクロスポリンの利点がよりはっきりしてきました。
その利点は3つ、1. 長期安全性、2. 減量可能、3. 重症例での効果です。特にオクラシチニブの効果があまり期待できない、もしくはステロイドが減量できない重症例では、なるべく短期的に、ですが、ステロイドと併用することで症状を改善、ステロイドを減量できることが多々あります。
一方、免疫疾患に対しては、様々な疾患に対するシクロスポリンの効果が報告されていますが、エビデンスが十分であるもの、すなわち有効性が明らかな疾患は肛門周囲瘻と脂腺炎の2つであり、その他、エリテマトーデスや落葉状天疱瘡などは有効性が期待できる疾患といえます。

次に犬インターフェロンγ製剤ですが、
そもそも薬として承認されている効果は免疫調節作用ですが、その他に感染防御、抗腫瘍効果と3つの異なる機能があります。抗腫瘍効果としては、皮膚科では上皮向性リンパ腫に対し使用することがあります。残念ながら延命治療にはならず、皮疹を積極的に改善する訳ではありませんが、犬のQOLを改善するのに役立ちます。
尚、プレドニゾロンも理論的には緩和治療になるため、犬インターフェロンγ製剤に併用することがありますが、耐性と医原性クッシングに配慮する必要性があるため、なるべく末期に併用することを目標にしています。

Cyclosporine シクロスポリン
土壌中の真菌の代謝物質から分離された環状ポリペプチド抗生物質

Interdog インタードッグ®
犬インターフェロンγ製剤(組替え型)を有効成分とする犬のアトピー性皮膚炎治療薬

犬と猫の皮膚科

犬と猫の皮膚科は、2名のアジア獣医皮膚科専門医がホームドクターの獣医師様からのご紹介により二次診療サービスをご提供する皮膚科専門のクリニックです。犬と猫の皮膚科代表:村山信雄
〒135-0023
東京都江東区平野2丁目11-14 TANDEM平野ビル1F
TEL 03-6458-5546 FAX 03-6458-5548
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